介護においてなくてはならない存在であるケアマネージャー（ケアマネ）について、さまざまな角度から紹介してきたシリーズも今回がいよいよ最終回。フロンティアの介護が誇る先輩ケアマネさんに、私サチが直撃インタビューをしてきた様子をまとめています。
普段どんな気持ちでケアマネという仕事をしているのか、また、そのやりがいは…。これからケアマネを目指すという方にはぜひ読んでほしいという話をたくさん聞くことができました。

ケアマネは縁の下の力持ち！

「介護のスタッフだと、ダイレクトに反応が返ってくるじゃないですか。ご本人様から直接『ありがとう』と言ってもらえた時のうれしさや喜びがやりがいにつながっていると思うんだけど、ご利用者様と直接関わることの少ないケアマネにはそうした喜びはないかもしれないわね」
そう話してくれたのは、居宅事業所部門でケアマネをしているAさん。では、この仕事のどこにやりがいを感じているのでしょうか？
「ご利用者様が亡くなられた後、ご家族様から『あなたがケアマネでよかったわ』と言われた時は、感激しましたね。私がしてきた仕事をしっかり見ていてもらえたことがうれしかった。もちろん、いいケアプランが立てられているかどうかという評価はされるものだけど、ケアマネがよかったかどうかの評価は後からされるものかもしれないと思ったわ」
うーん、なんて深いお話なんでしょう。なんとなくですけれど、ケアマネという仕事の難しさと面白さが分かったような気がします。

ケアマネがいるから安心して海外に暮らせる！？

「私のやりがいは信頼感かしら」と話すのは、ある施設でケアマネをしているBさん。ご利用者様のご家族はハワイに住んでいるため、ご利用者様の様子など頻繁にメールでやり取りをしているそうです。
さすがにハワイから日本に何度も帰ってくるわけには行きませんからね。
その方はBさんに「うちの親のことはすべてあなたに任せるわ」と言ってくださっているそうです。「ハワイで安心して暮らせるのも、あなたがいるから」とまで言われたら、それは悪い気はしませんよね。
こうした信頼に応えるためにも、返って仕事で手を抜くことはできないと話します。「仕事で外国暮らしという人も最近は少なくありません。そうした方に安心して仕事に励んでもらうためにも、私たちケアマネの仕事は今後もっと重要になると思います。ご利用者様やそのご家族様からはもちろん、社会からも必要とされていることもやりがいに繋がっていますよ」
なるほど。社会性の高さも仕事のモチベーションになっているのですね。

「人が好き」という人はケアマネに向いているかも

「何と言っても、いろいろな人と出会えることがケアマネの醍醐味でしょ」と言うのは、いつも人懐っこい笑顔を見せているCさん。介護は確かに、たくさんの人との出会いがある仕事です。
「正直、人の嫌な部分も見えてしまう仕事ではありますが、やっぱりたくさんの人と出会えることの楽しさは、その嫌な部分を上回ります。聞いたこともないような仕事の話をしてくれたり、行ったことのないような外国の話をしてくれたり、人との出会いは人生を豊かにしてくれますね」
そうなんです。結構、私も名前を聞いたら誰でも知っているような会社で重役をしていた人だとか、私もよく使うような商品の開発に携わっていた人だとか、ご利用者様の過去を聞いてびっくりすることはよくある話。そんな人から聞く昔話というか武勇伝というかは、どれも面白くためになるものばかりです。
ご利用者様が体験なさってきたことを疑似体験できるのは、私たちだけの特権かもしれません。そう思うと、もっとたくさんの人と出会いたいと思ってしまいます。
Cさんはケアマネのことを「人と会話をすることが大好きという人にぴったりの仕事」だと言いますが、Cさんって人とお話をする時、本当に楽しそうな顔をするんですよね。
私が取材をしている時も終始ニコニコ顔で対応してくれたので、つられて私もニコニコ顔になりました。とても楽しい時間だったなあ。楽しい時間ってあっという間に過ぎてしまうんですよね。気が付いたら２時間近く経っていて「もうこんな時間だ」って感じ。
きっとご利用者様やご家族様とも同じように楽しい時間を過ごしているんだろうな。

今回は３人のケアマネさんに話を聞きましたが、それぞれとても話しやすく、ステキな方でした。この３人に代表されるように、私たちフロンティアの介護には、気さくで頼りになり、経験と知識の豊富なケアマネさんがたくさんいます。
気軽に相談に乗ってくれるので、困ったことがあったら、一度相談してみてください。必ず、あなたの力になってくれますよ。