ALSについて学ぼう
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6月21日は世界ALSデーです。名古屋でも6月3日に『世界ALSデーin NAGOYA みんなでゴロンしよう!2023』というイベントが開催される予定です。本日は、ALS(筋委縮性側索硬化症)について学んでいこうと思います。
ALSとは
ALSは「Amyotrophic Lateral Sclerosis」の略語で正式名称は「筋委縮性側索硬化症」といいます。
運動神経が障害され、体を動かすのに必要な筋肉が徐々にやせて力がなくなっていき、自分の意思で体を動かすことが困難となる病気です。
有病率は10万人に約7人で、主に中年以降に発症します。
約90%が遺伝とは無関係な孤発発症です。
頻度は10%程度と少ないですが家族内で発症する家族性ALSもあります。
ALSの症状
自分の意思で体を動かすには、まず大脳の運動神経細胞(上位運動ニューロン)が指令を出し、その神経細胞は、口などでは脳幹、手足では脊髄まで伸びていて、それぞれ脳幹・脊髄に存在する神経細胞(下位運動ニューロン)を通って、全身の筋肉に運動の命令を伝えています。
ALSではこの上位運動ニューロン、下位運動ニューロンともに障害されます。
症状がどこから始まり、どのように進むのかは、患者ごとに異なります。
主な症状としては、上肢に筋力低下(腕が思うように挙げられない、イスから立ち上がりにくい、歩行困難、食べ物を飲み込みづらい(嚥下障害))。
日常生活で当たり前のように出来ることが困難となっていきます。
進行すると嚥下障害による誤嚥で肺炎を起こす、呼吸が困難になる、などさまざまな症状が現れます。
また認知症を合併する場合もあります。
ALSの治療法
まだ治療法は確立されておらず、ALSが治る病気になるよう「研究・開発・治験」を繰り返し、治療法の確立を目指して研究が進められています。
6月21日は世界ALSデーです。
名古屋では、毎年6月に『世界ALSデーin NAGOYA みんなでゴロンしよう』というイベントが開催されています。
ALSという病気の正しい知識を知っていただき、理解が深まるよう、そしてそれが多くの方に広がっていくようにと願いを込めて開催されるイベントです。
フロンティアの介護は、この活動に賛同し、協賛しています。
イベントではステージにてさまざまなゲストが登場しALSについて語ります。その他、屋内広場などで分身ロボットの体験やデモンストレーション、福祉機器の体験、グッズの販売、美味しいキッチンカーが勢揃いしたフードコーナーなどがあり、楽しく学べるイベントとなっています。
入場は無料で、2023年は6月3日に開催される予定です。
時間は11時から16時30分、場所は愛・地球博記念公園モリコロパーク内「地球市民交流センター」屋内広場となっています。
ご興味のある方は、是非一緒にイベント会場で時間を共有しましょう。
『みんなでゴロンしよう!』公式サイト
「介護」と「医療」が一体化した今注目の老人ホーム「ナーシングホーム」についてまとめたコラムです。是非合わせてご覧ください。
ALSを受け入れ可能な施設

フロンティアの介護に在籍する経験豊富な介護職員、施設管理者、ケアマネージャー、看護師、理学療法士、管理栄養士などさまざまなその道のスペシャリストから情報を収集し、介護に関する内容をコラムにして書いています。 今後さらに需要が高まる介護施設。介護を必要としている方のお手伝いができるよう、問題が解決できるよう、さまざまな角度から情報をお届けしたいと思います。私たち記事編集者が書くコラムがお悩み解決のヒントになれば幸いです。