DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略称で、「デジタル技術を浸透させることで人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という意味を持ち、ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した概念です。
ITテクノロジーやICTを活用することで、人々の豊かな暮らしを実現しようとする考えです。 人手不足が深刻な問題になっている介護業界において「介護DX」を推進していくことは、とても重要な課題となっています。
![フロンティアの介護のDX]()
なぜ介護でDXが求められている?
2025年問題
介護業界に差し迫る2025年問題がICT化を推し進める大きな要因の一つと言えます。
少子高齢化が進む日本では、2025年に第1次ベビーブーム世代(団塊の世代)が75歳以上の後期高齢者になり、国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会に突入します。
そのため医療や介護サービスを圧迫すると予想されています。
介護業界の人手不足
日本全体で働き盛りの世代が減少することにより、介護業界では、さらに人手不足になることは確実です。
その人手不足を補うために着目されているのがICTの活用です。
人にしかできない本質的なサービスに注力できる環境を整え、それ以外はICT化することが必須の課題となっています。
介護DXを進めるメリットとは
人材不足の解消
介護にかかる手間をIT技術に置き換えることで、介護現場の人員削減が可能になります。
人にしかできないこと、人がすべきこと以外をIT技術によってICT化できれば、少ない人員でより質の高い介護サービスを行うことが可能となります。
ICT化で事務作業を簡易化
紙やPCへの手入力で行われていた煩雑な事務作業を、システムを採用し自動化することで、手数が減り、ペーパーレス化を実現することができます。
iPadを活用することで場所や時間に縛られることなくデータの確認や共有が可能になり、情報の漏洩や紛失といった危険性を回避することが可能となります。
報告漏れなどを防ぐことにもなりますので、ご利用者様へのよりきめ細やかなサービス提供をすることにも繋がります。
業務の効率化が図れて職員の負担が軽減する
すでに高齢社会に突入している日本ですが、2025年には団魂世代が後期高齢者に達するため、今まで以上に介護のニーズが高まると予想されています。
介護現場にIT技術を導入することで、業務態勢を変えることができるため、生産性の向上や業務の効率化が図れ、職員の負担を軽減することができると期待されています。
感染予防になる
今の時代だからこそ、より考えるべきことですが、IT技術を存分に活用することで感染予防ができます。 できるだけ非接触にできるようICT化を推進して濃厚接触を減らすことにより高齢者の健康を維持することができます。