入居者様・スタッフから、人生の勉強をさせてもらっている大切な施設

住宅型有料老人ホーム一般職員

入居者様・スタッフ同士の結びつきがとても強い

私は大学生の頃からこの施設で働くようになりました。たまたま家の近所にあり、通学の途中で前を通るたび、入居している人も介護をしている人も笑顔で楽しそうにしている様子を見かけていたので、「きっと楽しいところなんだろうな」と思っていたのです。もともと大学でも福祉系の学部に在籍し、介護の仕事にも興味があったので、「ボランティアでいいから手伝わせてもらえませんか」とお願いをしてみたら、快諾してもらえたので顔を出すようになりました。

実際に中に入ってみた印象は、外から見ていた時とまったく同じ。誰もが笑顔の楽しい職場でした。「せっかく働くのであれば、このままこの施設で働きたい」と思うようになり、大学在学中はアルバイトという形で働き、卒業と同時に正社員となりました。

大学生の頃から働かせてもらっているおかげで、入居者様にとって私は介護スタッフというより、孫みたいな存在のようです。

みなさんが「ぜひ見せてほしい」と言うので、成人式の晴れ着姿や卒業式の袴姿を見てもらいに施設に立ち寄った時は、みなさん「きれいだね」と本当に心からの笑顔を見せてくれました。いまは、「早くウェディングドレスを見せてほしい」とか「結婚・出産してひ孫の顔を見るまでは死ねない」などと声を掛けてくださいます。こればっかりは「すぐにでも」とお約束することはできませんが、早く実現して喜ばせてあげることができるといいですね。

入居者様にとって孫のようで、周りのスタッフにとって私は娘のような存在だそうです。確かに当施設のスタッフは、ちょうど実の両親と同じぐらいの年齢のベテランが多く、しかも働きやすい職場のためか、辞めていく人が少ないのも特徴。それだけにスタッフ同士の結びつきが、とても強いのです。人生の先輩とも言えるような方がたくさんいらっしゃるので、困ったことがあった時はいつも相談をしています。みなさん親身になってアドバイスを送ってくれるのがとてもありがたいですね。