自宅で独り暮らしをしていた時より、表情がいきいきしている
住宅型有料老人ホームAさん
ここを終の住処にしたいと思っています。
正直なところ、入居する前は「規則が厳しくて自由がなく、息の詰まるような生活になるのではないか…」などと、施設での生活に不安を感じていました。できることなら、住み慣れた自宅を離れたくなかったです。ところが、実際に入居してみると、この施設での暮らしはとても楽しくて、快適なものでした。入居前とは反対に「なぜもっと早く、ここで暮らさなかったのだろう」と思ったほど。もうどこへも行きたくありません。ここを終の住処にしたいと思っています。
この施設での暮らしをいろいろと思い返してみると、頭に浮かんでくるのは本当に楽しい思い出ばかり。真っ先に思い出すのは、スタッフのみなさん方のこぼれんばかりの笑顔です。介護の仕事は重労働なので、つらいと感じる時もあったのではないかと思うのですが、すべてのスタッフがいつどんな時でも笑顔で接してくれました。その笑顔を見るたびに、私の心はどれほど癒やされたことかわかりません。今の私にとっては本当の家族、いやそれ以上のかけがえのない存在となっています。私の生い先はもうそれほど長くはないでしょうが、この施設のスタッフに看取ってもらえると思えば、これほど幸せなことはありません。スタッフのみなさんに出会えたことで、私の人生の最後の時間が有意義なものとなりました。心から感謝したいと思っています。
この施設にお世話になるまで、私はひとりで暮らしていました。誰とも会話をすることなく1日が終わってしまうことも珍しくありませんでした。そんな生活はとても寂しく、孤独を感じたものでした。離れて暮らす娘がたまに訪ねてきてくれた時は、どれほどうれしかったことか…。
一方、ここでは孤独とはまったく縁の遠い生活を送ることができています。生活のお世話をしてくれるスタッフの方々とはもちろん、入居仲間とおしゃべりをしたり、レクリエーションをしたり、必ず誰かと会話ができます。誰かと会話をするなんて、ごく普通のことかもしれません。でも、そんな普通の生活をごく当たり前に送れることが、なによりの幸せだと実感しています。たまに面会に来てくれる娘も、「自宅で独り暮らしをしていた時より、表情がいきいきしている」と話してくれました。それぐらい、いま充実した日々を送っています。